― 自家用車・バス・電車・新幹線・飛行機まで、安心して移動するために ―
旅行したいと思ったときにまず考える「交通手段」
どんなに素敵な宿を見つけても、移動できなければ旅は始まりません。
ここでは、車椅子ユーザーが安心して移動するためのポイントを紹介します。
家族や友人が車を出してくれて、公共交通を使わない場合はハードルが下がります。
けれど、「旅行といえば列車やバスに乗りたい」と思う人も多いですよね。
また、自家用車やレンタカーで移動する際にも注意点があります。
🚙 自家用車・レンタカーで行く場合の注意点
“安心感”があるように見えて、実は盲点が多いのが車での旅行です。
まず困ってしまうのが「トイレ」です。
高速道路のサービスエリアやパーキングエリアには多目的トイレが多いですが、
一般道や山道ではトイレ自体がないことも珍しくありません。
特に山道では登りきるまでトイレがないケースもあるため、
どこで休憩できるかを事前にチェックしておくことが大切です。
また、普通の車に乗れない場合は介護タクシーの手配が必要です。
後述しますが、これは旅行の可否を左右する大事なポイントになります。
🚌 バスに乗るときのポイント
乗合バスは“連絡一本”で安心度が変わります。
ほとんどのバスには車椅子固定スペースやスロープがありますが、
初めて利用する路線なら事前に営業所へ電話を入れておくと安心です。
- 何時ごろ乗る予定かを伝える
- スロープや固定位置があるか確認する
電話をしておくと、バス会社が席を確保しておいてくれることもあります。
設備的に難しい場合は、別の交通手段を検討する余裕もできます。
タクシーを利用する場合は、
- 少し歩けて座席に移れるなら一般タクシーでも対応可
- 完全に車椅子のまま乗る場合は介護タクシーを予約
電動車椅子の場合はトランク収納が難しいため、介護タクシーが安全です。
予約制が多いので、旅行前の手配は早めに行いましょう。
🚆 電車に乗るときのサポート
「駅員さんにお願いする」ことが、安全で快適な鉄則です。
普通電車に乗る際は、駅員さんにサポートをお願いしましょう。
ホームと電車の間にスロープを設置してもらえます。
JRでは必ず対応してくれますし、
切符購入時に「乗り換えサポート」も依頼できます。
乗り継ぎ駅でも、スタッフがホーム間の移動を手伝ってくれます。
🚅 新幹線を利用する場合
車椅子用指定席を確保すれば、快適な旅が待っています。
車椅子用の指定席を予約すると、多目的トイレが近くにある車両に案内されます。
料金は通常の指定席と同じ。
グリーン車にも車椅子席がありますが、数が少ないため早めの予約が必要です。
✈ 飛行機を利用する場合
空の旅も、事前連絡が安心のカギです。
飛行機を利用する際は、予約時にサポートを申し込みましょう。
- 座席の位置
- 同乗者の座席配置
- 空港内の移動サポート
この3点をしっかり確認すれば、空の旅もぐっと安心です。
🌸 まとめ:旅は「事前準備」で安心と楽しさが変わる
手を回しすぎる、ということはありません。
確認と準備こそが、車椅子旅行を“自由な旅”に変える第一歩です。
しっかり準備しておけば、旅先でのトラブルは最小限にできます。
あなたの旅が、笑顔であふれる時間になりますように。


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